台湾 時事

沖ノ鳥島問題から今後の日本と台湾の関係を考察する

投稿日:2016年5月4日 更新日:


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沖ノ鳥島問題で一気に注目が集まった台湾ですが、みなさんご存知の通り2016年5月20日で現馬英九政権が終了します。
そこで今後の日台関係について考察してみましょう。

台湾馬英九政権の功罪

今後の日台関係を考えるためには現在の政権の功罪を考える必要があります。
台湾で2期の統治を行った政権なのでただ売国に走っただけの政権ではありません。
馬英九政権の台湾統治に関する功罪を考察してみましょう。

功績 台中関係の雪解けと経済の維持

馬英九政権といえば自他ともに認める親中路線の政権です。
2期8年間の統治期間で中国と直行便就航,中国人観光客解禁,両岸経済協力枠組協議(ECFA=中台間の自由貿易協定)を含む多くの協定を結びました。

これにより大量の中国人観光客が台湾を訪問、また貿易促進により台湾企業も大いに潤い経済的に一定の成功を収めています。
世界が景気低迷に苦しんでいる中で経済の大国化が進んでいた中国と融和を図り、国内産業に利益をもたらしたことは大きな功績といえます。

また台湾の支配を目論む中国から、WHO(世界保健機関)やICAO(国際民間航空機関)といった国際機関への限定的な参加容認を引き出しています。

これらの国際機関への参加は国家として認定されていない台湾にとって、喉から手が出るほど欲しい国際社会への参加の足掛かりになります。

罪過 経済偏重・親中偏重

経済偏重は一定の成果をもたらしましたが、その成果に浴することができたのは大企業や富者ばかりでした。
それ以外の一般民衆は成果を実感することがなく親中姿勢も相まって大きな反感の種となっているようです。

親中偏重は馬英九政権が「中国の走狗」「売国奴」などと皮肉られるとおり度が過ぎたものがありました。

「海峡両岸サービス貿易協定」(前述ECFAの具体化協定)の国会審議を打ち切ったことで学生が立法院(日本の国会議事堂に相当)を占拠し反対するなどの事件が発生しています。

2015年11月にシンガポールで行われた中国の習近平国家主席との中台分断後初の首脳会談でも、中国に対する配慮に次ぐ配慮で台湾国内で大きな抗議を呼びました。

馬英九政権が目指すものは台湾の維持もしくは独立ではなく、中国共産党への従属と言われる所以がその功罪の中にぎっしりと詰まっています。

沖ノ鳥島強硬姿勢に見える馬英九政権の真意

政権の残り期間が3週間を切ったタイミングで急速に反日に舵を切った馬英九政権の真意は概ね2つあると考えられます。

馬英九の真意 その一

次期政権、民主進歩党の蔡英文政権に対する圧力、嫌がらせ。

馬英九政権は国民党であり、次期政権とは対立関係にあります。
自分が政権の立場を去るにあたり、日本との関係を拗れるだけ拗れさせて次期政権へ丸投げしようとしているように見えます。

次期政権が丸投げされた国際問題での舵取りに失敗して台湾国民からの支持率を失うようなことがあれば現在支持率が10%という国民党に挽回の可能性が生じるわけですね。

姑息ですが効果的であることも事実です。

馬英九の真意 そのニ

台湾人に反日感情を植え込む。
台湾といえば多くの方がご存知のように親日国として知られています。
中国共産党に台湾を売り渡したいと考えていると思われる馬英九にとっては、国民の親日感情は中国従属の障害になります。

8年間の任期中に中国への従属が達成できなかった馬英九とそれを同じ目的にする人々は台湾国民の親日感情を反日に変えることで、自分たちの目的達成を有利に運ぼうとしていると考えられます。

以前にも同じようなことを書きましたが、国民感情とは無責任なものです。
これは台湾に限ったことではなく、日本を含む世界の国民感情に当てはまるものです。
新聞やテレビといったメディアで反日感情を煽れば一部を除く大衆はそれに易々と乗ってしまうものです。

残りの政権期間で国民感情をどれほど操作できるかは未知数ですが、台湾の方々が理性的であることを期待するしかなさそうです。

台湾人の対中感情

現在の台湾人の対中感情は概ね「悪い」ようです。
その理由は国民党政府が大日本帝国に代わって台湾統治を始めた初期に「228事件」という台湾人への弾圧事件を起こしたからと言われています。

しかし、この感情が未来永劫かというと必ずしもそうとは言い切れません。
「228事件」を良く知っている今の世代がいなくなったあともこの事件を忘れないでいられるのか。
台湾に流入してくる中国人たちが増え、台湾人がマイノリティになる可能性はないのか。

短期的には変わらないでしょうが、長期的には不安があります。
何せ中国は何世代にも渡って華僑という移民という手段で国家の中枢に食い込む歴史的な実績があります。

次期台湾総統蔡英文とは

民主進歩党(民進党)は「台湾の独立」または「台湾の維持」を旨とする台湾の政党です。
蔡英文氏本人は穏健的独立派とされています。
馬英九政権下で中国の要人が訪台した際には批判的な意見を発しているところから、これまでの親中政策はあらためられると考えられます。

対日関係に関しては「友好的」である考えを示しています。
ちなみに「尖閣諸島」は台湾領土との主張を行っています。
一国の政治家が領土を拾えそうな機会をみすみす逃すはずはないので、正常な発言と言えます。この発言から親日反日を図るのは早計でしょう。

まとめ

台湾国民の意識や歴史的な背景、馬英九政権のこれまでの政策の結果から考えると日台関係の急激な悪化は5月20日の馬英九政権の政権交代までと考えるのが妥当と思われます。

「台湾の独立」「台湾の維持」を標榜する民進党にとっては日本との関係悪化は上策とは思えません。
日本にとっても領土欲を隠さない中国と対峙するには台湾の存在は重要です。

台湾の民進党への支援もしくは交流の強化行うのが日本の外交のあるべき姿でしょう。
日台関係をより堅固なものとし中国に備える必要があります。

もちろん沖ノ鳥島や尖閣諸島といった領土問題に関してはいかなる国に対してでも一切の譲歩はありえないですけどね。

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