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2017年3月14日胆のうがんで闘病中であった俳優「渡瀬恒彦(わたせつねひこ)」さんが72歳で亡くなりました。
ニュースサイトなどを見てみるとショックを受けている人や、新作ドラマを楽しみにしていた人々から残念がる声が上がっています。
本当にショックですね。
最近では珍しい安心して楽しめるドラマを主演される素晴らしい俳優さんでした。
数々の名作に出演した名優がまた一人…
渡瀬さんは、電通社員から芸能界入りした異色の役者。
お兄さんは言わずと知れた石原軍団の渡哲也さん。
当初、芸能界に興味を持たなかった渡瀬さんでしたが、東映の社長(岡田茂氏)に三顧の礼を持って招かれたとか。
渡哲也さんの兄弟とはいえ、何の経験もない一サラリーマンを引き抜き主演をさせた方もさせた方ですが、それをやってみせた渡瀬さんも凄い。
岡田さんからはひとこと「やれっ」て。
今までサラリーマンやってた奴が、何日か後に映画の主演をやるんですよ(笑)。
まあすごい会社だよね。
演技の勉強もなく、京都に来て、先ずは監督の石井輝夫さんと同じ部屋に泊めさせられた。
上はご本人の言葉ですけど、無茶苦茶です(笑)。
やっぱり光るものがあって、見抜ける人にはわかるものなんですね。
渡瀬さんの思入れが強い「9係」
冒頭で少し触れた4月の新作ドラマ「「警視庁捜査一課9係」は渡瀬が主演を務める長寿ドラマ。
2006年にスタートし、今年で12年目という丁度節目を迎える年でした。
12年目となる新シリーズに向け、渡瀬さんは「“9係”は僕にとって、“やらせてください、やりたいんです!”と言いたい作品。そういう存在です」と強い思い入れを明かしていた。
そんな思入れのある作品ですが、皮肉なのは胆のうがんが発覚したのは、2015年に「9係」の撮影が終わった後の5か月間の長期休暇。
休みなく映画やドラマに出演していた後の長い休暇で、せっかくだからしっかり健康診断を受けたところ、胆のうに腫瘍が発見されました。
それからは長い闘病生活が続きますが、「9係」の撮影は普通に続けられます。
一部のスタッフ以外には共演者も含めて「がん」の情報は知らされずドラマの撮影をされていたそうです。
結局は世間に知られてしまうわけですが、闘病によって「9係」の撮影が滞ることを嫌ったのでしょう。
それほどまでに「9係」は渡瀬さんにとって大事な作品だったわけですね。
渡瀬恒彦さん死去に対するネットの反応
「昭和がどんどん遠くなるな」
「お兄さんよりも先に逝くとは・・・
謹んで御冥福をお祈りします」
「嘘だ嫌だ…」
「十津川警部は渡瀬さんのがいちばん好きなのに、もう新作は見られないのか・・・
タクシードライバーもおみやさんも9係もか・・・
大好きな俳優さんでした。」
などなど、日頃口さがないネット界隈でも哀悼と惜しむ声が多く、老若に問わず愛される役者さんだったと改めて思わされます。
落ち着いていて、嫌味がなく、個人的にも好きな役者さんでした。
人間いつかは避けて通れぬ道ですが、松形弘樹さんに続きとても残念です。