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第3話 質より量
同胞団の新人トリスを伴って向かったブリークフォール墓地へのアタックは一言で言ってしまうと「失敗」だった。
墓地に篭る盗賊たちに、不快な毒蜘蛛、墓地を徘徊するドラウグル。
命を落とさずに奥へと進んで行けたのは奇跡だった。
盗賊や毒蜘蛛はまだましだが、ドラウグルはいけない。
この歩くミイラは矢が刺さっても動じないし、鋼鉄の刃に対してもほとんど怯まない。
トリスは得意の弓を封じられてしまったし、私のマジカは素人以下だ。
最奥区域へと続く扉まで到達したところで一度引き返すことを決めた。
これ以上はどちらか、または二人ともドラウグルの仲間入りをすることになる。
這う這うの体で墓地を脱した我々であったが、下山時に道を間違えてホワイトランと反対側のリバーウッドに辿り着いてしまったのは結果的に幸運だった。
リバーウッド唯一の宿『スリーピング・ジャイアント』。
休息をとるためにこの宿を訪れた我々であったが、宿の主人の態度には辟易した。
宿の主人は左頬に刀傷のあるブレトンの女性で、けして若くはないが年齢不詳。
客に対するつっけんどんな態度もそうだが、その目つきや物腰は贔屓目に見ても明るい道を歩いてきたグッドシチズンではないだろう。
不快な主人であったが、こっちは疲労の極みであったしそのまま宿をとった。
ベッドは綺麗に整えられていて、宿としての仕事は真面目にしているらしい。
「ちょっといいかしら」
翌朝、朝食を摂りながら二人で今後の相談をしていると声をかけてくる者がいた。
声をかけてきたのは二人組の女性。
一人はローブを着た魔術師ミシェール、もう一人は革鎧と弓を持った狩人ミーシャ。
二人はヘルゲンの住人で、ドラゴン襲撃からリバーウッドに逃れてきたらしい。
着の身着のままで逃げ来てた二人は今後の生活費を稼ぐために、遺跡探索をしているらしい私に腕を買わないかと声をかけてきたというわけだ。
魔術師と狩人の組み合わせは、ほぼこちらと同じ組み合わせであったからちょっと思案を要した。
しかし、二人を断って別の傭兵を雇う余裕はまったくない。
朝食を摂った我々四人は再びブリークフォール墓地へと進んだ。
前日に粗方敵を排除していたおかげで一気に最奥区域へと足を踏み込むことができた。
盗賊から奪った『金の爪』を使って噂に聞く『ノルドの仕掛け扉』もあっさり開錠。
しかし、順調だったのはここまで。
ここからが山場だった。
『ノルドの仕掛け扉』の奥、長い階段の先から雄叫びのようなものが聞こえたと思った瞬間、地面に叩きつけられた。
何が起こったかわからず、とりあえず転げ起きると一瞬先までいた地面をドラウグルの両手斧が抉っているところだった。
油断していたところをドラウグルの奇襲を受けたのだ。
半分腰を抜かしながら目の前のドラウグルを火炎の呪文で焼き払い周りに目を遣ると、他の三人はそれぞれ迎撃を始めている。
『雄叫び』で吹き飛ばされたのは先頭を歩いていた私だけだったらしい。
この奇襲による混乱から立ち直ることはできたものの押し寄せるドラウグルの波は激しかった。
呪文の鎧が何度か致命的な斬撃を防いでくれなければ命はなかっただろう。
三人は巧みに得物と術を操り戦っているが、刻一刻と疲労の色が濃くなっている。
ついに前衛を務めていたトリスがドラウグルの攻撃を捌き損ねて膝をつく。
殺到するドラウグル、フォローする味方。
あわやという場面が増え、これまでかと思われたが粘り勝ちしたのは我々だった。
最後の一体の額に拾ったドラウグルの片手斧を叩きこんで戦いは終わった。
墓地の最奥には、楔で彫ったような彫刻が無数に刻まれた巨大な壁と墓地の主であろう棺。
既に棺の主は先の乱戦に参加し倒れている。
戦いの最中にこの巨大な壁から何か訴えかけるような得も言われぬものを感じていたが今は物言わぬ石の壁でしかない。
この壁はおそらく古代ノルドの宗教的な象徴か何かなのだろう。
埋葬品の中に目的の石版『ドラゴンストーン』を発見できたのは幸いだった。
この石版はオーイン博士とホワイトランの王宮魔術師ファレンガーが欲しているものだ。
ホワイトランではドラゴンの研究が急務だが、オーイン博士との契約も履行しなければならない。
一つしかない石版をどうするか決めてから動かなければ面倒なことになる。
そのことをまるで考えていなかったことに内心舌打ちした。
とりあえず、博士に手紙でも書いて相談してみよう。
あとがき
こんばんは。今日も楽しく飲んでますか?常連客のおっさんです。
駄文を垂れ流す日記第3話はブリークフォール墓地での探検というか戦いでした。
レベル6でトリスと挑戦したらフルボッコでした。
いやぁRequiemの難易度は楽しいですね。
ついでに墓地最奥のドラウグル集団もRequiemの演出です。
低レベルで行くと大変で楽しいですよ。
そしてみんなのアイドル『デルフィン』登場。
スクショでは眉毛が薄くてアレですが、mod紹介ページの画像はマジカッケエっすよ、ホント。
リバーウッドで参加したフォロワー二人は、mod『Girls of Skyrim』の4人のうちの二人です。
かなり昔のmodで今はNexusからも消えているので、欲しい人は落としておいたほうがいいかもしれないです。
今回のmod
1.Delphine Makeover by Hoax
作者:Rocl 氏
概要:
デルフィンの美化?イケメン化modです。
『ApachiiSkyHair』が必須なので、ダウンロードの際をはご注意を。
2.Girls of Skyrim – add 4 Companions
作者:basskimm 氏
概要:
美人フォロワー四人を追加します。
古いmodですが、これ以上の美人は今でもなかなかいないんじゃないかと個人的には思ってます。
私のスクショはやっぱりアレなので公開ページを覗いてみることをオススメしますよ。
ダウンロード
1.Delphine Makeover by Hoax
Nexus
2.Girls of Skyrim – add 4 Companions
ダウンロードサイト
※ダウンロードは自己責任でお願いいたします。