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こんばんは。今日も楽しく飲んでますか?常連客のおっさんです。
ヘイトスピーチ対策法案衆議院可決の見込み
ヘイトスピーチ対策法案、ヘイトスピーチ解消法案等々呼び名がいろいろありますが、正式名称は「第一九〇回 参第六号 本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」です。
便宜上ヘイトスピーチ対策法案と記載しますが、この法案が成立する見込みになりました。
今回はこのヘイトスピーチなるものとそれを規制しようとする法案について解説します。
ヘイトスピーチ対策法案とは
一通り法案の原文を読みましたが、要約すると以下になります。
・公共の場での本邦外出身者に対する憎悪表現の禁止
ということで実に単純ですね。
実際に公共の場で声高に罵詈雑言を上げる人がどれぼどいるのかということを考えると、一部の団体向けの法案のようにも見えます。
特徴的なのは、この法案に背いても特に罰則は設けられていない点にあります。
表現の自由に抵触するという判断ですね。
※本邦外出身者とは
「専ら本邦の域外にある国若しくは地域の出身である者又はその子孫であって適法に居住するもの」
要するに、海外から正規の手段で日本に入国し定住した人とその子孫ということですね。
当然と言えば当然ですが密入国者に関してはこの法案は適用外になるようです。
日本に駐留している在日米軍は、駐留すること居住することのお墨付きを日本政府が与えている立派な「本邦外出身者」になりますので、彼らに対する否定的な振る舞いも公共の場では禁止になるのでしょうね。
※ヘイトスピーチ対策法案原文
(参議院のサイトの法案原文へ飛びます)
ヘイトスピーチが注目を集めた発端
在日韓国人、在日朝鮮人への憎悪表現が社会的な注目を集めたことが、このヘイトスピーチ対策なる法案が国会で審議されることになった発端です。
一部の団体がデモなどで、在日韓国人や在日朝鮮人に対してシュプレヒコールを上げたことで注目が集まりました。
社会的な注目を集めたのはつい最近ですが、この憎悪表現というやつはインターネットを見ているとけしてつい最近に始まった訳ではないことがわかります。
正確にいつから始まったかまではわかりませんが、おっさんが大学生であった15、6年前には、既に友人がそんな話をしていた記憶があります。
2ちゃんねるなどが生まれた段階ですぐに始まっていたのではないでしょうか。
かなり根深い話であることが容易に想像できますね。
ヘイトスピーチ対策法案の意義と影響
法案そのものは罰則規定がなくヘイトスピーチを止めましょうねという理念法案となっています。
公共の場での憎悪表現の禁止ということなので、より好き放題に言い合っているネットは現在のところ対象外ですが、そっち方面にも手を加えていく旨の話もあるようですね。
表現の自由はどこへ行った。
今こそマスコミ各社が声を上げるべきなのに、とりたててそういった声が聞こえないのが不思議でならないですね。
その存在意義はというと、ヘイトが発生した原因を全く解決しない、何の解決にならない法案であると思います。
学校の喧嘩や苛めで教師が「辞めなさい、仲良くしなさい」と言っている程度です。
煩い人権屋や国連人権委員会などに対して「日本政府は対策してますよ」というアピールの意味合いがもっとも大きな意義のように感じられます。
根本的な解決が一切はかられていないので今後も憎悪表現は減らないでしょうし、理念法案という形であれ規制が生まれたことでより一層の対立が深まる可能性が大きいと思います。
ヘイトスピーチ対策法案は将来的に不安が多い
こういった法案は一度通ってしまえば取り消しがきかないものです。
この法案で保護しようとしているのは、「本邦外出身者」のみであり「日本人」に対する憎悪表現を規制するものではないということです。
歴史に残る天下の悪法になる要素を十分に秘めています。
そして何より恐れるのはこの法案を踏み台にして、表現の自由が奪われることです。
あれもヘイト、これもヘイトとして公共の場、インターネット上、屋外などなど規制が強くなる可能性は否定できません。
現在の自民党であればまだ悪用はないだろうと思えますが、つい最近名前の変わった野党が政権与党に今後なるようなことがあったらと思うと夜も眠れませんね。
感想
現在のところ影響の小さな法案ですが、扱いを間違うまたは故意に扱いを間違う輩の手に渡るととんでもなく危険な法案であるかと思います。
今後の動きに注視が必要ですね。